カルダモン香るチャイをどうぞ

2020/10/10

 

先週までの秋の気配から一足飛びに冬支度を急かされるような冷たい雨の土曜日ですね。

お洗濯のサボれる週末だから、ちょっと手をかけてチャイをいれましょう。
沸騰したお湯にスパイスと茶葉を投入してひと煮立ち、香りが上がったら牛乳を加えてからも一度沸騰させます。
鍋のふちまで吹き上がったら火を止め器に注いで好みの甘味を加えて出来上がり。

ベースの茶葉はアッサムやセイロンなど高温でも紅茶の香りが飛ばないボディのしっかりしたものが理想ですが、デイリーユースのティーバッグでも充分おいしくなります。
私のチャイに使うのはジンジャー、シナモン、クローブ、カルダモンの4つ。
どれも優れた薬効を持つスタンダードなスパイスですが、今日は中でもひときわユニークな香りで知られ、非常に優れた生薬としても名高いカルダモンをご紹介します。

チャイにはもちろん、カレーの風味付けに欠かせないカルダモン、栽培には手間ひまがかかり、お値段的にも他のスパイスのだいたい2倍ほど。

主な有効成分には、
・抗炎症作用、咳や痰を鎮める去痰作用、抗ウイルス作用、免疫調整作用など呼吸器系のトラブルに役立つ『1.8-シネオール』
・消化器系を整える働きに優れ、カルダモン独特の香気の3割を占める香り成分『酢酸テルピニル』
・自律神経のアンバランスに働きかけ、
心の安定を支える神経伝達物質のセロトニン放出を調整したり、中枢神経鎮静作用や抗うつ作用によって入眠の悩みに効果を発揮する香り成分『酢酸リナリル』
・高い抗菌、抗真菌作用、抗炎症、抗アレルギー、鎮咳、収れん、胆汁分泌促進、また催眠などの作用などがあり、特に呼吸器系の疾患や喘息、鼻炎などに有効な香り成分で、皮膚や粘膜に穏やかに作用し、風邪や鼻詰まりの解消にも効果的な『α-テルピネオール』
・抗菌、抗ウィルス作用に加え、抗不安、血圧降下作用を兼ね備え、不安を和らげ心を穏やかにさせる鎮静作用に優れた香り成分『リナロール』など、
いずれも、何かしらのストレスを抱えた現代人にはありがたい薬効ばかりです。

日本に入ってくるのは、鞘が緑で種の黒い“グリーンカルダモン”が主流で、このままでも充分に香るスッとした香気ですが、お料理に使う時は刻んで、シナモンなどと合わせて成分を浸出した飲料水を作るなら鞘のままと、場面に合わせた使い方を。
そして、
機会があったらぜひ鞘を割ると出てくる黒い種子をそのままひと粒噛んでみてください。

スパイスの国の“通な”人たちは、これをリラックスや精神集中、口臭予防にも用いるそう…
かなり衝撃的で好みが分かれるところなのですが、
効果を実感するとクセになります^ ^