乗馬はじめました

ポッケに花を差して

旅するピアニスト

aminaのポケ花日記

第4回もウィーンの・・・ちょっと意外な場所からお届けです。

 

      ♦︎  ♦︎  ♦︎  ♦︎  ♦︎  ♦︎  ♦︎  ♦︎  ♦︎

 

いつもより3時間ほど早起きして

今日はちょっと郊外までいきましょう。

郊外といっても車で20分くらい。

バスでも同じくらい....

ちょっと行っただけで

周りは森になる

それがこのウィーンの凄いところ.....

 

実は、上の息子。

乗馬学校に行っていて、

美しいパートナーと暮らしています。

そのパートナー「グレース」を

紹介してくれるというので

いそいそとお出かけ...(*☻-☻*)

 

いそいそ....

いそいそ....

ワクワク.....

 

まずは

息子が準備をしている間

室内で待機。

 

外は極寒

 

 

窓ガラスを通してさえ

大きな音に敏感な彼女のために

息子に「絶対静かにして!」

厳重注意を受けます。

 

このバックだと水筒を入れても

まだいっぱいはいるから

楽ちん。

 

冬のポットはこちらでは必需品^ ^

 

待つことしばし.....

 

あれ。息子ではないな....

 

・・・・・・・・

 

「ママこっち」

息子が呼びにきました笑笑

 

空はおりよく晴れて

いよいよ彼女とご対面

 

・・・?

 

どこ....?

 

 

 

 

 

 

 

....おっきぃ。。。

 

息子から

グレースは小さいときいていたのに

おっきぃ.....

 

「体重400キロだから小さいんだって」

 

いやいや

息子のスケール感おかしいだろう。。。

 

でも

やはり馬は綺麗。

撫でても怒らないので

賄賂の黒糖を恭しくささげ

「ウチの子をよろしくね」と

念を送っておく。

 

じゃあ行ってくるねと

恋人よろしくグレースに綱をつけ

引き連れて行く様は

何やら頼もしいじゃないですか。

 

 

 

 

 

残された母は

移動して

 

近くのカフェにてお茶を堪能する

 

日本人の奥様の影響か

テーブルには稲。

なんで稲?と尋ねれば

「なんとなくおめでたいから」

 

だそうで笑笑

 

カフェラテはフワフワ

口の周りが白い髭になるやつ

 

そうそう

息子のパートナーに会った記念に

ここからポストカードも投函しましょう^ ^

 

選んだカードは

Margarita

最近料理に興味が出てきた彼も

きっと気にいるに違いない

 

なかなか会えない時でも

遠くに離れていても

ポストカードひとつで

なんとなく元気になるもの

離れて暮らす私と子どもたちをつなぐ

大切なツールです。

 

Fleurs dans la poche…ポケットに花を

 

ポケットにちいさな花を差して

勇気をもらって

新しいことを始めるのはいかが?

私はついに乗馬を始めました笑笑

 

 

2020/01/22 amina wrote


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いつもとおなじ?

 

ポッケに花を差して

旅するピアニスト

aminaのポケ花日記

3回目の今日は

 クリスマスが終わった大晦日のウィーンからお届け!

 

街の様子は? いつもと同じ?

いいえ、まだ違います^ ^

 

25日の夜を境目に

ぱああああっと

鮮やかにお正月モードに入る日本ほどではないけれど、

こちらだって新年はおめでたい(・∀・)

 

ただ...

クリスマスとニューイヤーの切り替えがちょっと曖昧なだけ

 

なので

街はふつーにクリスマス

 


 

街中に

ツリー

 

 

あ(°▽°)

逆さま。

失敗。

 

 

大晦日の夜は

カウントダウンもあるし

ライブビューイングもあるし

お祭り騒ぎはこちらでも朝まで続く

 

........ライブビューイング

そうこれこそが

ウィーンならではかもしれない。

 

ウィーンは音楽の街

劇場では

オペラにオペレッタ

ジルベスターコンサートと

ニューイヤーコンサート

 

それから舞踏会

 

 

それらが

半径2~3キロの範囲にある劇場と言う劇場で

上演される。

 

みんなどれに行こうか....迷いつつ

簡単には決められない

もちろん

チケットも安くない笑笑

 

だから

アーケード天井や

市庁舎の壁

教会の壁にも

オペレッタが映し出される

 

演目は

必ず「こうもり」

これは決まり事(だと思う。)

 

そして

それだけの数、舞台が開くということは

それだけの出演者が滞在していて

クルクルと移動している

ということでもある。

 

動き回る出演者

           ........それは

                         演奏家たち

 

もちろん

昼夜掛け持ちはあたりまえ

演目の掛け持ちもあるかもしれない。

でもそれは

まだ常識の範囲内

楽勝だぜ、と笑える

 

厄介なのは........

 

                「ガラパフォーマンス」

 

年末の恒例「こうもり」の大晦日公演

ここには、お楽しみが約束される。

 

劇中の宴会には

あっと驚くような仕掛けやゲストがなければならない

だって

観客はそれを.........

たぶんそれだけを期待して

ワクワクしているから。

 

パフォーマンスをするのは

演奏家たちバレリーナ、俳優やモデル

有名人なら誰でもおっけい。

定番は

演奏家だけれど、

要は舞台の上で

何かをして拍手をもらえる人なら良い。

引退した(はずの)歌手

人気の俳優

今年で定年のコンサートマスター

名物屋台のおじちゃん

ニュースキャスター

なんでもあり( ̄∇ ̄)

 

だけど

ワッと

歓声が上がって会場が沸くのは

どこどこの劇場にいた(いる)はずの誰かがまるで

ワープでもしたかのように登場することだったりする

 

だから

「ガラパフォーマンス」の「ガ」の一言を聞くと私たちは

その日の時間割に悩みまくる

今年は

そういう私もその1人

よりによって

ガラパフォーマンスに出てから

自分の公演にワープしろという

無茶振り(°▽°)

 

集中とかあったものではない笑笑

 

こればっかりは

拒否権はない。

絶対にない

だって断れる空気なんて欠片もない

嫌々でも....

 

…嫌々?

 

   嘘です

 

だって楽しいんだもの

 

みんなが

またかよーと思いながら

引き受けて

大晦日に街を駆けずり回るその理由は

たった一つ

文句なしに楽しい!

 

さて

今日は

ホットワインを一杯のんで

劇場へ向かいましょう

 

 

Fleurs dans la poche

新年は次の1年の誕生日

なるべくご機嫌で過ごせますように。

ポケットに小さな花を忘れずに^ ^

 

よいお年をお迎えください。

 

 

2019/12/31 amina wrote

 

 

 

おまけ

 

子供たちからのXmasプレゼントはこれ!

なんだと思います?

 

 

コップのふち

オオサンショウウオ(笑笑

 

ね!

ステキな子供たちでしょう?


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だってクリスマスなんだもん!

 

今日も何度も耳にしたこの言葉

 

だってクリスマスなんだもん!

 

 

 

 

ポッケに花を差して

旅するピアニスト

aminaのポケ花日記

2回目の今日もウィーンからお届けです。

 

 

街中が少しカラフルなこの時期

我が家の子どもは

毎日この呪文を口にする。

 

「今日の読書はしないの?」

「チョコもう一個食べるの?」

「今日はセロリ食べないの?」

「またお菓子買ってきたの?」

 

この質問の全ての答えは同じ

「だってクリスマスだもん(*☻-☻*)」

 

いつもなら困る言い訳も

ちょっと高い買い物も

それから

恋人たちの甘ーいスキンシップも

オールクリアな最強呪文

例えば

滑って転んでも

「だってクリスマスなんだもん!」

 

「だから何?!」

なんていう人は誰もいない

なぜなら

 

ここはクリスマスの国だから笑笑 

 

相変わらず寒いウィーン。

今日もカフェに行く^ ^

 

お供はやっぱりポケ花

 

 

クリスマスっぽい店内

派手じゃないけどしっかりクリスマス

きれいだなーと店内を眺め

横を見ると

........美味しそうなマフィン

 

....すごく大きい

でも美味しそう。

 

........でも でも でも

 

「なんのマフィン?」

「ベリーとクリームチーズだよ」(←大好物)

 

 

........降参。仕方ないよね、

だってクリスマスだから!

 

どれぐらい大きいかと言うと

 

これくらい°)

・・・え? 小さいじゃないかって?

いえいえ、私の手は

こうして広げると横幅22センチあるのです(・∀・)

 

だって

「クリスマスだか・・・」

ちがうちがう

「だってピアニストだから!!」

 

 

 

 

 

大切な友人や家族には

丁寧に言葉を綴りたい

よし!

今日はここでカードを書く

それぞれに似合うカードを並べると

テーブルはいっぱい...

 

 

やばい....と

顔を上げると

カフェのあちこちに類友みーっけ

 

顔を見合わせて

肩をすくめて

やっぱり同じ呪文を口にする

「だってクリスマスだから^ ^

 

 

Fleurs dans la poche

最強呪文はあなたの味方

「だってクリスマスだもん」

 

今週はクリスマスの準備をしませんか?

 

 

2019/12/14  amina wrote

 

 

 


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Let’s Hope

 

今年のクリスマスカードが刷り上がりました。

タイトルは’Let’s Hope 2019”

2019と年号をいれたのは、実はこれ、3年前のクリスマスカードの焼き直しだからです。

バックを深いブルーにして、線描をちょっとキラキラしく色変換…全面にインクが乗って、ちょっとツヤっとしております。

これはこれで、今年らしいのではないかと思ったりしています。

 

 

HAPPY CHRISTMAS     WAR is OVER

 

「戦争は終わった」という副題のついたこのクリスマスソングは、ジョン・レノンとヨーコ・オノ・レノンが1971年にリリースし、48年という長い年月を経た今も多くのアーティストによって歌い継がれている 言わずと知れた名曲ですね。

とても柔らかくわかりやすい言葉で、’75年まで20年に渡り続いたベトナム戦争やその背景にある人種の対立について「もうやめようよ」と語りかけています。

 

歌に感銘を受けて絵にしたいと思うことは、そう珍しいことではありませんが、何度も繰り返し誰かに伝えたいと思える言葉との出会いは特別です。

 

最初にこの絵を描いたのは2016年の12月8日、ジョン・レノンの36回目の命日でした。

たまたま車で移動中にラジオから流れてきたこの曲の歌詞に改めて聞き入り、これを描こう!と決めてからは速かった!

翌日には印刷屋さんに発注して超特急でポストカードにしてもらって、

母校の有志が集い運営している『サポサポproject』と言う災害復興支援のチャリティー展の搬入に駆け込みました。

 

これがオリジナルの”Let’s Hope” F2号ほどの小さな絵です。

黒インクの線描きに、透明水彩で色をのせただけのシンプルな水彩画ですが、自分ではとても好きな絵のひとつで手放す気になれません。

 

カードに託した歌詞を私の言葉で日本語にするならこんな感じでしょうか…

”メリークリスマス!そしてハッピーニューイヤー!

よい新年になるよう願いをかけようよ

恐怖なんてなくなるように”

 

歌は続きます

War is over, if you want it

War is over now 

「もし君が望むなら」

 

1年の終わりに、

あなたの望む世界がどんなものなのかを、

どうぞあなたの大切な誰かに話してあげてください。

 

2019/12/08 miyuki Oomori wrote


今年のクリスマスカードを通販でお買い求めいただけるようになりました。

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ポケ花旅日和 01 『ウィーンは寒い』

 

ポッケに花を差して

旅するピアニスト

aminaのポケ花日記

 

初登場の今回はウィーンからお届けです(^ ^)

 

 

12月です。

さすがの私も

ポヤポヤしている時間がなくなり早々にウィーンへ。

 

寒い

とにかく寒い

本当に寒い。

 

でも天気は良いし

外に行けばあったかいかもしれない....

淡い期待を抱いておでかけ。

お供は「ポケットに花を」

 

 

やっぱり寒い

この耳がキーーーーーンとなる感じ。

でも負けずにズンズン歩く。

 

ウィーンには

たくさんのカフェがあって、

それこそお値段もバラバラ。

ビックリするほどお高いお店もあれば、

「え?こんなもの?」

っていうお店もある。

最初は見極めが難しかった。

 

今日はお馴染みのカフェ

半年ぶりに顔を合わせたバリスタが、

昨日もあったように声をかけてくれる。

 

「日本語の紙カップあるんだよ」

 

.........ん?

なんですと?

もしや私をただの日本人観光客だと思ってますか?あなた。

 

前言撤回。

バリスタは私を忘れている(笑

まぁ仕方ないね。

 

注文を済ませて待っていると

件のバリスタが

笑いながらカップを差し出した。

 

 

....本当に日本語だった(°▽°)

 

でもこれって使い捨てカップだよね?バリスタ...。

「新品だよ」って

そこなの?ねぇ..そこ?

しかも、使ってる豆がそこの会社のじゃないじゃん。。。

 

「おかえり。それお土産なんだ。

あとこれも

日本の美味しいケーキ真似してみた。」

 

日本でもお馴染みの栗のケーキ

でもこっちの方がラム酒くさい

美味しいけど.........ラム酒っぽい。

私は日本の本家の方が好きだな

 

テラスから街を眺めて

深呼吸

 

うん

冬のウィーンは寒い

でも

その空気がいい。

 

 

Fleurs dans la poche

皆さま 良い週末を^ ^

 

 

2019/12/5  amina wrote


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恋ぞつもりて 淵となりぬる

 

 2016年、大好きなピアニストさんによる映画のラブソングを集めたピアノコンサートのために書き下ろし、ポストカードにもなっている"So in Love" は、猫を抱く着物姿の女性を描いたインク画です。

 

 

 "こんなにも愛してる"…そう歌い上げる楽曲"So in Love"は実は映画ではなくミュージカル"Kiss Me Kate"のメイン・テーマですが、日本では日曜洋画劇場のエンディング曲としてもよく知られる名曲です。

 

 副題に、百人一首より陽成院が婚約者に贈った一句

 

「筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」

 

より下の句だけを配したのは、ポスターにした時、絵とのバランスがよかったからという単純な理由でした…。

 

 これはその当時のポスターです。

 

 とあるバーチャルの箱庭でコンサートが開かれたのは中秋の名月の頃…巻き薔薇のような無造作な束ね髪に実る葡萄の帯、ダリアの総柄の中振り袖の裾がはだけていることにも気を留めず意中の人を想い猫を包むように抱く“彼女”の、幼すぎず知りすぎない恋の色を映す表情や仕草の美しさを探して、何度も下絵を描きました。

 

 「最初はほのかな好意ほどでしかなかった印象も、共に過ごす時間につれ恋心を育みゆっくりと深くなっていく。まるで筑波山から滔々と流れ落ちる男女川がだんだん太く水の嵩も増してついには深い深い淵になるように、あなたへ注ぐ私の想いは大きく強くなりました。」

 

 後撰集の詞書には「釣殿(つりどの)の皇女(みこ)につかわしける」と書かれているそうです。

 10歳で即位し、病のため17歳で譲位した第57代天皇の陽成院が周囲の定めた後のお妃(光孝天皇の娘、綏子(すいし)内親王)に捧げた恋歌は、若くまっすぐに誠実でその背景を知るほどにおもむき深く、この絵の情景の奥行きを幾重にも豊かにしてくれます。

 3年を経て改めて、1100年あまりの時を超え若き帝の恋物語を懐かしむような心持ちにもなるのです。

 

2019/1006 miyuki Oomori wrote

 

 

おまけ

 ポストカードの宛名面にはそれぞれの絵に合わせた小さなイラストが入っています。

 この絵には、麻の葉模様をバックにちょっとふてぶてしくて媚びない面持ちの黒猫が1匹。

 カードをお手に取る機会にはお目に留まりましたら嬉しいです。

 

 

- So in Love -
for the piano concert of amina Aeon 2016.
w220 x h275 Lettering ink on Wirgman

"Poisson D'avril!!"

"Poisson D'avril!"
"Poisson D'avril!"

今日はPoisson d'avril (ポワッソンダヴリル=四月の魚)
フランス風味のエイプリルフール描いてみました。

フランスでは 1564年にシャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用するまでは、3月25日を元日とし、4月1日には新年をお祝いするために、人々がプレゼントを交換しあうという慣わしがありました。
庶民達は新暦改正後もこの慣習を続けるために、旧正月の4月1日にユニークなプレゼントや偽のプレゼント交換をしたことが エイプリルフールのそもそもの始まりと言われているそうです。

ではなぜお魚なのでしょう?
それには諸説あるようですが、どの説にも長年親しんで来た暦が書き変えられると言う大きな社会の変化を寧ろ楽しんで笑いに変える フランス人気質が感じられます。
紙に描いた魚を友人や同僚の背中にこっそり貼って、
気付かれたら"Poisson D'avril!!"と叫んではやし立てるんですって。楽しそうです^^

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ロマンス

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15年目の壁画

 

私の主な仕事は、商業に関わる絵を描くことです。

飲食店の壁画も例外なく寿命は短いもの。お店のオーナーさんが変わったり 時流に合わせた改装が行なわれれば 塗りつぶされたり壁ごと取り壊されたり…いくら頑張ってもこれだけは受け入れざるをえない運命なのですが、

神奈川県小田原市 国道1号線沿いのイタリアンレストランには、15年目をむかえた私の壁画が 今も当時のままに描かれています。→Topics「15年目の壁画」へ

 

お店の名前は『マカロニ市場』。市場と書いて“マーケット”。

創設当初から本場のパン釜とピザ釜を備え、自慢の料理と心づくしの接客でますます人気のレストラン。

 

私の描いた壁画の中でも、とても多くの方が好きだと言って下さるこのお店の壁画は、私自身、現場での心温まる思い出が沢山詰まった仕事です。

 

実はここには、よくお見せする客席の3枚の壁画の他にも あまりご紹介していない絵があります。

ひとつは、現在は入口に掛けられている額の絵 -Mediterranean Breathing-。

15号に満たない絵で、遠景の景色は 20代のはじめに訪れた南フランスの海岸線から撮った写真をモデルに描いた 私自身の旅の思い出にも重なる絵です。

何を隠そう、これはいまだに展示販売中なのです。

 

そしてもう一カ所、

現地においでになった女性ならご存知ではないでしょうか?

 

そこは、女性用のレストルーム。

ホールの壁画の色づかい・筆使いとは少し趣きを変え、蔓葡萄を主題に陶器に見立てた青絵の柄を壁一面に配したこのスペースは こだわりの絵付けタイルや真鍮づかいの水回りも手伝って ちょっと特別な場所に仕上がっていると思います。

 

まだ若かった当時、時間と体力をあるだけ注ぎ込んだ熱を 今も懐かしく思い出させてくれるという意味でも、

男性にはご覧いただくのが難しい絵…という意味でも、

ある種、隠れた“大作”かも知れません。

 

お店のオーナーさんはじめスタッフの皆さんが ずっと変わらず持ち続けていらっしゃる“美味しいもので人をもてなす精神”に育まれ、この壁画達もまだまだ元気いっぱい この素敵なレストランと共に、美味しいご馳走に思わずこぼれるお客さんの笑顔を見守らせていただけたらと願っています。

 

 

 

 

 

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五月の薔薇

-Rose Garden- Liquitex
-Rose Garden- Liquitex

-Rose Garden - 1999 個人蔵

 

薔薇がいっせいに咲き始めました。

今から13年前の5月、とあるカフェギャラリーで ピアノ弾き語りのライブコンサートをされると言う音楽学部の先輩からお話をいただき、同時期にこのメインの80号ほどの絵と 同じタッチの花の小作品9点とを展示させていただいた事があります。
この絵は、最初から、そのギャラリーの女性オーナーが買い上げを約束してくださっていた言う、私の絵の中でも特に幸運な運命を持って生まれました。

画面は、合板に目の細かい麻布を貼りこんだあとに下地のホワイトをかけ、リキテックスで描いています。

あらかたの淡い彩色を先にほどこし、あとから輪郭線を入れているのですが、
そこには、よどまない“線”で魅せることを この絵の目標のひとつに掲げて描き上げようとした 当時の私自身の目線がうかがえます。

まるでゴルファーがナーバスな柴目を読みながら 何度も何度もアプローチをイメージしてパターを空で振るように、画面の上で何度も頭にあるラインを指でトレースし、ようやく筆を持ち、絵の具の含み具合を吟味して 思い通りの線を引けた時と言うのは、とても気持がよいものです。
今になって改めてこの絵を見ると、そんな苦悩のない伸びやかな集中が形になって各所に刻まれているのが見て取れます。
多分ごらんになる皆さんにも、この絵から屈託のない優しさと、スッキリとした心地良さを感じていただけるのではないかと思います。

画面のサイズを決めた時、"Rose Garden"と言うテーマと共に、薔薇の庭に降りたニンフが開花の時を告げるシーンがすぐに浮かびました。
そう言う意味でも、苦悩の残像がない絵に仕上がったのでしょうか。。。

 

 

 


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Snow Flakes

"Snow Flakes"
"Snow Flakes"
-Snow Flakes- 

ロマンティック街道をテーマにした"Composition by KENZO"のDM(ダイレクトメール)で、添付の画像はすでに印刷物になったものです。
この絵が中折りになったカードの表紙のタイトルには'92-'93秋冬コレクションとあるので 描いたのは’92年のはじめでしょうか。

当時は原画にいちいちタイトルを付けることもなく納品していたので、タイトルは セカンドライフで過去のアートワークを紹介するようになって後付けしたものです。

蒼く冷えきった夜空から舞い降りて来たSnow Flakes
愛する家族の待つドアへと急ぐ人もまばらな凍る街。
家々の窓だけが幸せ色の光を投げかけています。
描きあげてみてとても好きになった絵のひとつでした。

KENZOさんからいただいたお仕事の画料は、大半が次の絵を描くときの資料(主に洋書の写真集・画集の類いです。)代に消えて行きました。
当時の円相場は1USドルが180円くらい。洋書は決して安い買い物ではありませんでしたが、ずっしりと重い洋書屋さんのバッグを抱え家路を急ぐ気分は格別で、そうして私の記憶の引き出しを広げてくれたその洋書たちは、今も作業部屋の本棚を埋める私の愛すべきコレクションです。

『ロマンティック街道』と言えばドイツ。ところがかの地を踏んだのは、カッセルと言う地方都市で行なわれる『ドクメンタ』と言う芸術祭を見るための旅だけで、実際には街並の風情など ほとんど味わうことなく南下してしまったため、この絵を描く際にも、何冊かの写真集を買い込み 美しい街並の建築様式や吊り看板のデザインに夢中でページを繰る日が何日も続きました。

 

この頃の水彩画は、大体いつも鉛筆で下書をした後 レタリングゾルという耐水性の墨でGペンやスプーンペンを使い線だけを先に描き、その上から水彩絵の具を薄くひいては重ねて行くのですが…
この屋根瓦とは随分長い時間格闘したおぼえがあります。

 

 

元々、建物の絵は苦手なんです。ちょっと凝った飾りなどがついていたりしようものなら、それが面白くてとことん書き込み とんでもない時間を費やしてしまう…その時点ですでに 金額の決まった仕事としては大失敗です。 

 

しかしこの絵で、私はどうしても描きたかったことがあったのでしょう。
それはきっと、誰の心にもあるささやかな幸せの灯りだったと思います。

透明水彩絵の具による水彩画を経験した方ならおわかりかと思いますが、絵の中で一番明るいのは、紙の白…つまり何も塗らない状態で そこに手を加えれば加えるほど、色は濁り抵抗感が出てしまいます。
ほんの薄いイエロー系の2〜3色を濁らないようにさっとひく。
それを魅せたいがために、時間をかけて描きあげた風景はただただ深い蒼の世界でした。

過去の作品をこうして自分自身で分析するのもたまには面白いものです。

当時の若い私が そんな計算をしながらこの絵を描いていたとは到底思えず、きっと、想うように画面を作る精神作業に必死だったことでしょう。
提出日の朝まで 延々と3mmx12mmほどのパーツを一つ一つ塗り重ねる作業…今の私に果たして出来るでしょうか……否。 (笑)


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Happy Christmas!

-Saint Germain d'hiver-
-Saint Germain d'hiver-
”Saint Germain d'hiver”
(冬のサンジェルマン)
 
この絵は私が実際に滞在した安宿の最上階の部屋がモデルになっています。
まるで去年のことのように印象に残る部屋ですが、それはもう24年前の話。
もちろん貧乏旅ですから 内装は推して知るべし…でも、小さく張り出したサンルームからは、サンジェルマンの交差点や パリの屋根の波が見わたせる素敵なところ。
私はここで 気心の知れた仲間3人とともに1週間ほどを過ごしました。

’88年の原画提出当初、MD(注*)さんから却下を食らった思い出の絵です。
でも、私は引き下がれませんでした。
この絵にある夢を吹き込んだから。

「いつかもう一度、大切な人とここに戻ってクリスマスを過ごしたいと願って描きました。」という私の言葉に一言一言うなづき
「あなたの話を聞いていて、私もこの絵が大好きになりました。」そう言って 最後に折れてくれたMDの柿崎さん、あの時はありがとうございました。

 

しかし残念なことに、その夢は今年のクリスマスもまた夢のまま。

…と言う事は、まだ夢見ることを許されているのかな・・・と。

もうちょっと頑張ってみたいと思います^^

 

皆さんの夢、叶った夢、教えてください。

 

 

*MD(マーチャンダイザー)

市場調査をもとに流行を予測し、商品の企画、販売計画、広告宣伝など一切の権限と責任を持つ商品担当者のこと。

情報収集力をはじめ、感性や好奇心、積極性のうえに 確かな営業手腕までも求められるお仕事です。

 

 

 

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時に贋作画家 -Chapter 2-

前回から随分日が空いてしまいました。

 

麹町のとあるアパレル会社へと 道を通していただいた 23歳の私まで

タイムスリップしたところでしたね。

 

まったく...こわいもの知らずとは 後になって振り返るのが恐ろしいものです。

とりあえずおいでくださいという先方のリクエストに またしても丸腰で乗り込みました。

さらに恐ろしいことには、確か 自分で縫った服を着ていた覚えが。。。

 

当時の日本テレビ社屋の 道を挟んで向かい側ちょっと手前に

目指す建物はありました。

 

紹介してくださった方と自分の名前を名乗ると、サラリーマンのいでたちには程遠い 綺麗なスーツをお洒落に着こなした華奢な男性が 丁寧に出迎えてくれました。

今思えばMD(マーチャンダイズ)のかただったのか...やがて事業部長さん以下

数人の関係者の皆さんが 次々と現れては名刺を差し出し挨拶をしにきてくださって初めて やっと自分の第一の不手際に気づくありさまでした。

 

名刺を受け取りただ名を名乗って挨拶を返す失態にたじろぎつつも、

その名刺の『KENZO』という名を目にして私は一瞬のうちに舞い上がってしまいました。

 

 

 

そういえばこんな話は、つまらなすぎて親しい友人にもほとんど話したことがありません。

美大を目指す受験生だった頃、私には小さな迷いがありました。

進路についてです。

美大専門の美術予備校に通いながら、私が購読していたのは『装苑』という雑誌。

 

美大へ進むか、モードの道を志すか、揺れにゆれる受験期を経てなお

ファッションデザイナー高田賢三さんは、私にとって雲の上の憧れの存在でした。

 

 

 

一介の美大生の私が初めていただいた仕事が、

その『KENZO』ショップの 壁画の制作だったのです。         

                                   〈またしても次章へ続く〉

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時に贋作画家 -Chapter 1-

「花を描くのが上手な学生を探してるんだ。」

同じ学科の同級生を介して知り合った友人から 久しぶりの電話をもらったのは確か…大学院二年の春。

ひとつ年上の山岸君はもう社会に出ていました。

 

それからほどなく、会わせたい人がいるという彼と 六本木駅で待ち合わせる約束をしたのですが

今では考えられないことに、その日の私は 作品のファイルも名刺すらも持たない”手ぶら”状態。

これから 私の将来に何が起こるのか、その日の私には何も解っていませんでした。

 

繁華街を少し入ると、今でもそうなのか…マンションの一室を借りたデザイン事務所が点在していて

夜の賑わいとはまた別の顔を見せていました。

 

何故そこに呼ばれたのか、今では定かではありません。

通された応接室の奥で 穏やかな笑顔で私を迎えてくれたのは 某大手ジュエリーメーカーの役付きの男性。

ちょうど当時の父親ほどの年頃に見受けられたけれど がらっぱちな父とも 大学で日頃接する教授先生達とも違う匂いのする 企業人としての地位を確立した人種との初めての対面は 

多少の雑談の合間に 依頼内容の大まかな説明と、自分がその「ひとさがし」を頼まれた相手が プライベートでも信頼のおける友人であることを私に確認させるのみで 緊張などする間もなく終了。。。

 

こうして私はこの御仁の”お墨付き”を得て 麹町の旧日テレ通りに面した とあるアパレル会社へ

単身乗り込む事になるのですが・・・。〈次章へ続く

 

 

追記;当時の写真を探したのですが、何も残していませんでした。

こんな未来が待っているとわかっていたら

少しは考えたのかもしれない^^;

 

・・・・しまった。。。

 

何も考えてなかったことが ばれました。

 

 

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難しいのね

初めてのHPを開設して3年が経とうとしています。

…とは言え、自分で立ち上げるどころか ハンドルすら人任せのまま時は流れ…

以来一度も手を加えないまま 先月末にその使用期限が切れました。

 

 

慌ててジタバタしている私の上に タイミングの神様が現れた。。。

 

 

Jimdoというところなら、完全無欠のドシロウトの私でも大丈夫じゃないか?

…そう助け舟を出してくれたお友達のおかげで こうしてブログまで書いてます。

 

まだまだ手探り、出来たと思うと消していたり…^^;

でも、編集の際 何かの拍子に編集スクリプトが見えたりすると

「本当はこれ、全部自分でやらなくちゃいけなかったんだわ……(汗」と

つくづく 今まで私のページをサポート&オーガナイズしてくれた『彼女』に

頭が下がります。

 

 

ここからは、楽しんで継続するHPを目指して 

その楽しみを ご覧下さる皆さんとシェアできますよう

日々精進を続けてまいりたいと思います。

 

これまでサポートしてくださった(株)OPUS-OPUSさんに 心から感謝!!

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